友達同士で会社を作る時の注意点

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 友達同士で意気投合し、会社を作るというケースはよくある。だが友達同士の時のよい関係がずっと続く可能性はあまり高くない。
 今回は友達同士で会社を作る場合の注意点について述べてみたい。

友達同士で作る会社は長続きしない
 一般に友達同士で作った会社が、そのままの状態で継続することは少ない。

 人間とは不思議なもので、組織が出来上がってくると、序列を求めるようになり、自然と上下関係が形成されてくるのである。最初は対等だった友達同士も、会社が軌道に乗るにつれて上司と部下の関係に変わってくる。

 教育関係の会社に勤めていたAさんは、同僚2人とともに、進学塾の会社を設立した。便宜的にAさんが社長に就任し、あとの2人は取締役になっていた。当初は何を決めるにあたっても3人でミーティングを開き、対等に意見を言い合ってきた。だが事業が軌道に乗り始めた2年目あたりから状況が変化し始めた。

 会社に出入りする取引先や銀行の担当者は、当然だが社長のAさんを最優先に話を進めてくる。最初は残りの2人も気にしていなかったが、外部とのやり取りが増えるにしたがって、2人は少しずつ疑問に思い始めた。
 
 「Aさんは自分達には内緒で何か話を進めているのではないか?」

 実際、社長のもとには他の会社との提携話や買収の話などが持ち込まれることがあり、内容が微妙であることから、このような話は夜に会食をしながらということが多い。しょっちゅう外部の人と外に出て食事をしながらなにやら密談めいたことをしているように2人には映ったのである。

 結局3人の間にはギクシャクした空気が流れるようになり、2人のうちの1人は会社を去っていってしまった。

 最終的にはもう1人も会社をやめ、社長のAさんだけが残る結果になってしまったのである。

役割分担が明確だとチームは長続きする
 Aさんたち3人がこのようになってしまったのは、3人の役割分担によるところも大きい。3人は同じような性格で、どちらかというと皆がリーダータイプであった。

 これが、Aさんはリーダータイプ、もう1人は無口な経理マンタイプ、もう1人は弟分のような感じであれば、3人のチームワークは続いかもしれない。だが1つの会社にリーダータイプの人材は3人も必要なかったのである。

 この顛末は、グループで活動する音楽アーティストをめぐる状況とよく似ている。最初は音楽好きが集まってうまくいっていたグループも、CDが売れて活動が本格化してくるとメンバー間の結束に亀裂が生じてくる。

 最後までグループが崩壊せずに残るのは、圧倒的な実力と人気を持つリーダーに従うか(サザンやミスチルなど。それでもサザンには脱退者があったし、ミスチルは一時期メンバー不仲でギクシャクしたことがあった)、個性の違うプロ意識を持った人同士が互いに尊重しあうか(B’zなど)のどちらかしかない。

 もっとも例外はいくらでもある。

プロフェッショナル系のビジネスは例外
 事業が順調に拡大し、人材の確保が業容拡大に追いつかないようなラッキーなケースでは、似ているキャラであっても活躍の場はいくらでも確保できる。

 またコンサルティング会社や弁護士事務所など、プロフェッショナルな人たちがチームを組んでいるケースでは、あまり互いを干渉せずに関係を長続きさせることも可能だ。

 友達同士で意気投合しノリノリで起業するのは大変すばらしいことだし、起業とはそのような勢いが必要なものである。だがそのときにも、互いの役割をきちんと認識する冷静さは併せ持っていたい。

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