コンテンツ・ビジネスで成功するのは難しい

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 「重要!ビジネスの基本6パターン」では、あらゆるビジネスは6つのパターンに集約できることを解説した。今回はこの6パターンのうち、コンテンツ会社について解説する。

コンテンツ・ビジネスの業態は様々
 コンテンツ会社は情報を提供する会社のことを指す。コンテンツ会社は非常に幅が広く、コンテンツの内容や提供方法によって様々な業態となる。

 例えば映画とTVドラマはコンテンツそのものとしては似たような内容だが、利用者への提供の方法や収益の上げ方は異なっている。
 また映画の中でも配給会社は販売会社に近い業態になるし、製作会社であればメーカーに近い業態といえる。実際、コンテンツ・メーカーという言い方もされる。

 コンテンツに関連するビジネスは、分野によっては初期投資があまり必要とされず、少ない人数でスタートできる。

 コンテンツは情報を提供するプラットフォームや内容によって以下のように分類できる。

 TV・映画・Web向けの動画コンテンツ
 書籍・雑誌・Web向けの静的コンテンツ
 各種ゲームコンテンツ
 コンテンツのライセンスビジネス
 法人向け情報

コンテンツを誰に売るのか?それが問題
 TV/映画の最終的な作品は、ほとんどがTV局や配給会社が作成する。この分野におけるビジネスの多くは、TV局や配給会社の要求にしたがってコンテンツを制作して納品するという業態である。

 特にTV番組の制作は外注化が進んでおり、細かい分野ごとに多くの制作会社が存在している。ただし総じて利益率は低くあまり儲かるビジネスではない。

 書籍・雑誌も同様である。出版の世界には編集プロダクションという会社が多数存在している。雑誌の誌面の企画立案や具体的なページの制作も請け負う。TVの制作会社と同様、競争が激しく利益率も低いのが実情だ。

 Webを使って直接コンテンツを利用者に届ける方法もある。だがその場合には収益化の方法が難しい。
 インターネット上のニュースサイトやブログの多くは、利用者から直接購読料を徴収することはなく、ページ上に掲載した広告を収益源としている。ネット上の広告単価は年々下がっており、一般的には収益化は難しい(ただし一部の付加価値の高いコンテンツについては利用者から料金を直接徴収できるものもある)。

収益分配のシステムであればヒット作で大きな利益も
 ゲームのコンテンツ業界においてTV局や出版社の立場に相当するのが、ゲーム機メーカーやソーシャルゲーム会社である。ただし、納品条件が買い取りではなく、収益分配になっていることが多く、ヒット作が出た場合には、大きな収益を上げることも可能だ。ただし逆にいえば、ヒット作が出なければまったく儲からない。

 コンテンツの種類に関わらず、コンテンツを企業のキャラクターや商品開発にライセンス提供するビジネス形態もある。

 ライセンス元になるためには、有力なコンテンツを保有している必要があるが、海外のコンテンツからライセンスを取得して国内の企業に売り込む業態であれば、自らはコンテンツを保有する必要はない。

 この形態は、採用がうまく決まれば、キャラクター利用料がまるまる利益となるが、誰もが欲しがるキャラクターはすでにライセンス元が決まっている。新規参入者はこれから売れるキャラクターを発掘しなければならず、下手をするとただのギャンブルになってしまう。

やはりコンテンツは難しい
 上記4種類とはまったく業界が異なるが、主に法人向けに各種情報を提供する会社も広い意味でコンテンツ提供企業である。
 企業の信用情報、マーケットに関するレポート、価格情報などを提供するビジネスが業界ごとに存在している。不動産の情報提供会社などがよい例だ。

 ただし企業向けの情報提供会社は、豊富なデータが必要となることが多く、一般的には新規参入が難しい分野である。ただしインターネットの普及によって業界構造が変化しているところもあり、新しいニッチ分野も生まれている。

 総合するとコンテンツの分野はやはり難しい。他の仕事と兼業する、あるいは、この分野が好きで参入するというのでなければ、ビジネスとしてはあまりオイシイものではない。

【参考記事】
重要!ビジネスの基本6パターン
【関連サイト】
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