皆がやっているビジネスは有利なのか?

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 前回まではビジネスの基礎的な話題が中心だったが、今回からはいよいよ具体的なビジネスプランの話に入っていく。

ビジネスプランを考える2つのパターン
 ビジネスプランを作成する第一歩は、どんなビジネスをするのかについて考えることである。新しいビジネスをスタートさせるきっかけは様々だろうが、ビジネス構想を練るパターンはだいたい以下の2つに絞られてくる。

 ・すでにあるビジネスの中から儲かりそうなものを列挙して絞り込んでいく
 ・ビジネスチャンスになりそうな新しいコンセプトを考える

 最初から商売をすることを決めており、なるだけ有利な条件で業種業態を選びたいという人は①のパターンで考える。これに対して、自分が困った体験などから新ビジネスを思い付き事業をスタートするという人は②になるだろう。

 どちらがよいということは一概にはいえないが、両者の長所短所はしっかり押さえておいた方がよいだろう。

 すでに存在しているビジネスの中から選んでいく方法は堅実なやり方ではある。例えばラーメン屋であれば、それがが商売になることは何十年も前から分かっていることであり、商売になるかどうか分からないというリスクを取る必要がない。
 だが商売になるとわかっているものには多くの人が殺到する。このため、最初から厳しい競争環境に晒される。よほどのことがないと、その中で成功することは難しいと思った方がよい。

ライバルがひしめく中で成功するための条件とは?
 皆が殺到するマーケットで成功するためには、一般に以下のような条件が揃っていなければならない。

 ①圧倒的な資金力がある
 ②極めて低コストでオペレーションできる
 ③差別化が可能な要素を持っている

 多くの起業家にとって①の条件を満たすことはあり得ないので、②か③で優位に立てるかどうかが勝負の分かれ目になる。

 ②の低コストは、身も蓋もない話だが、低賃金長時間動労を徹底すれば実現できる。だがこれは時間との勝負である。これを長期間続けていると起業家自身も従業員も疲れ果て崩壊する。そうなる前に事業を軌道の乗せ、拡大できるかにかかっている。

 成功するビジネスの多くが③の要素によるものだ。既存のビジネスではあるものの、部分的に他にはないイノベーションがあるというのが望ましい。
 今では当たり前の存在になった焼肉の「牛角」だが、筆者は牛角が有名になるはるか以前、実質的な第一号店となる店舗のオープン当初の様子をよく知っている。当時としては、あの価格設定と店舗運営は画期的であり、たいした宣伝もしていないのに、開店前から大変な行列になっていた。

 差別化によってライバルに勝ちたいのであれば、差別化のポイントは何なのか、一言で説明できるようでなければ難しい。「何となくイケてる」といったような説明しにくい要素は顧客にも伝わりにくいのだ。

差別化できなくても事業を軌道に乗せる方法はある
 あまりオススメできる方法ではないが、市場が急拡大している時には、ほとんど差別化要因がなくても事業を軌道に乗せることも可能だ。

 1990年代後半から2000年にかけては人材派遣や請負が急成長した時期であった。この時期は、顧客からの依頼が引きも切らず、とりあえず人材派遣の事業を開業して営業をかけると面白いように仕事が取れた。

 時代は遡って1980年代はコンピュータ関連事業の急激な拡大期であり、とにかく仕事があるのに人がいないという状況が続いていた。
 ソフトウェアの開発会社の中には、たまたま乗ったタクシーの運転手に「給料1.5倍出すから明日から来い」といって、プログラムのプの字も知らないタクシー運転手までプログラマとして採用していたという、ウソのようなホントの話もある。

 このような時期に事業をスタートできれば、上記の①から③の条件をクリアしなくても何とかなる。ただし、問題はその後である。事業が軌道に乗っている間に体質改善を図り、他社との差別化を徹底していかないと、生き残ることは難しい。事実、ソフトウェア会社も人材派遣会社も、10年後には多くの会社がつぶれてしまっている。

 次回は上記とは反対に皆がやっていないオリジナルなビジネスについて解説したい。

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