自分が考え付くことは100人が考え付くと思え

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 ビジネス・プランを考えていると、時に自分でも驚くほど斬新と思えるアイデアがひらめくことがある。だが「これはいける!」と考えて、あせってプロジェクトを進めてはいけない。
 自分では斬新だと思っていたアイデアだが、その多くはすでに誰かが考え付いている。起業家たちの間では「自分が考え付くことは100人が考え付くと思え」という格言があるくらいだ。

そのビジネスが存在していない4つのワケ
 自分が思いついたビジネス・モデルが世の中に存在していない場合、その理由は以下の4つのうちのどれかである。

 ①やっても儲からないので誰もやらない
 ②すでに存在しているのに気付いていない
 ③規制や慣行に邪魔されて実行できない
 ④本当に誰も思いついていない

 ①はもっとも多いパターンである。過去多くの人がチャレンジしたが儲からないので継続できず、結果的に取り組む人がいなくなっている。
 これを知らずに参入してしまうと悲惨である。アイデアを思いついたら、とにかく多くの人に聞き、同様のビジネス・モデルがなかったかを確認した方がよい。

 ときどき、自分のアイデアを人に盗まれないかと心配になり、聞くのをためらう人がいるが、それはナンセンスである。自分のアイデアが本当に価値のあるアイデアである確率は低い。ダメであることが分かって参入してしまうリスクの方がはるかに大きい。
 ②も①と同様である。自分が知らないだけで、すでに存在している可能性もある。こちらについても、情報収集を行っていけば、いずれ分かってくることである。

日本独特の理由でそのビジネスが存在していないことも
 日本では③のパターンに遭遇することも多い。日本では、多くの業界において既得権益者が利権を作っている。既存業者-役所-政治家がグルになり、新規参入や新しい試みを法律や条令などの規制で制限するのである。

 たとえば東京では当たり前の10分1000円の床屋サービスも自治体によっては禁止されている。洗髪設備がないと許可が下りないのである。洗髪込みで3000円から4000円の値段を取りたい既存の床屋が、政治家や役所と結託し、新規参入を妨害しているのである。

 利用者のためになる新しい試みのほとんどは、既得権益者にとって邪魔となる。既得権益を持つ人とにっては、顧客の利便性など関係ない。このため新しいアイデアはことごとくつぶされていく。

 法律や条令などで明文化されていればまだいいが、実際には法律に抵触するのか分からない段階から、業界団代などを通じた脅迫という形で新規参入を妨害する行為も日常茶飯事に行われている。

 思いついたアイデアが、このような既得権益のある分野と分かった場合には、基本的に関わらないのが賢明である。中には真正面からこれにぶつかって成功を勝ち取る人もいるが、多くが不毛な戦いを強いられる。

多くの場合、先行者メリットを享受できる
 以上のスクリーニングを経て、そのどれにも該当しない場合には、そのアイデアは本当に新しいものかもしれない。そうなると、今度はそのアイデアを思いついた人同士の競争になる。

 もし潜在市場規模が大きい場合には、多数の会社が参入しても全体として伸びることが可能だが、潜在市場規模が小さい場合には、先に参入した会社が絶対的に有利である。

 ただ実際には、参入して初めて市場規模が理解できるということも少なくない。一番最初に市場に参入したものの、意外に市場規模が大きく、後から参入した大手企業に資金力で圧倒されてしまうというケースもある。
 だが多くの場合、先行者メリットがあるので、本当に新しいアイデアであると分かったら、なるだけ早く事業をスタートさせた方がよいだろう。

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