バックアップを考えろ

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 どんなに立派なビジネス・プランを作っても、その通りに事業が進展することはほとんどない。大成功した会社でも、当初のビジネス・プランそのままで成長したところは少ない。ビジネス・プランを作るときには、予定していた通りに事業が進まないことを念頭に置く必要がある。

バックアップのプランが必要なワケ
 事業内容が革新的であればあるほど、うまくいかない時の影響は大きい。リスクの高いベンチャービジネスの場合には、現実の売上げがゼロということもあり得るのだ。

 大企業による企業内ベンチャーなど、予算が与えられていて、その範囲で実績がでなかった場合にはプロジェクトを中止できるようなケースなら問題はないが、普通は起業家自身が借金をしたり、保証を入れるなど、金銭的リスクを負って会社を設立する。
 うまくいかないので、さっさと辞めますというわけにはいかない。

 一方で、付加価値の低い、下請けに徹するようなビジネス・モデルの場合には、顧客さえ確保していればとりあえず仕事を受注することができる。だがそのような業態では、継続して高い利益を上げることは難しく将来性がない。

 ある程度、野心的なビジネス・モデルを追及しつつも、うまくいかなった時のために、バックアップのプランを用意しておくというのが現実的選択である。

経営者の心の余裕が正常な判断をもたらす
 斬新なアイデアや革新的な技術で成長した会社も、ウラでは非常に泥臭い堅実な事業部門を持っていることが多い。
 学生企業からスタートし今では超巨大企業となったリクルートは、表面的にはゼクシィやスーモなど斬新な事業を行っているイメージが強い。だが同社の事業の中心は、今も昔も、採用、人材派遣といった地味な部門である。

 パナソニックの創業者である松下幸之助はもともと電気工であった。独立して照明器具の開発販売から事業をスタートさせたわけだが、伝説的な天才経営者も、開業当初は本当に大丈夫か心配で心配でしょうがなかったという。

 だが、そのプレッシャーに負けず、積極果敢に事業を展開できた背景には「もしだめでも、電気工事の仕事で何とか食いつなげる」という割り切りがあったといわれている。

 バックアップのプランを持っていると、経営者の精神面で大きなメリットがある。バックアップのプランがあれば、万が一失敗しても、何とか事業を継続できるという安心感である。
 大きな決断を迫られた時、人間はなかなか冷静が判断ができない。多くの場合、リスクを過大評価してしまう。心にゆとりがあれば、判断ミスを減らすことができるのだ。
 
 一方、逃げ道をなくし、背水の陣で望むことの効用もある。だが経営者にはしぶとさが必要である。どんな時であれ、バックアップのプランを考えておくクセをつけておいて損はない。

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